食育とは

近頃、保育園や小学校などでも取り入れられている「食育」。でも、「食育ってなに?」という人も意外に多いもの。味覚が形成される赤ちゃんにとっても、食育は重要な問題の1つです。離乳食にも食育を取り入れよう・・・という前に、ここで少し「食育」に関する知識を深めていこうと思います。
「食」を通じて心身を「育む」、これを念頭において「食育」を学んでいきましょう。

食育の意味

「食育」とは、「食」に関する知識や選択能力を習得し、健全な食生活を送る人間を育てる・・・いわゆる、食事の教育(しつけ)です。現代語と思われがちですが、体育・知育・才育・徳育と並ぶ「五育」として明治後半まではよく使われていました。なぜ最近になって「食育」だけがクローズアップされてきたのか。それは生活習慣病や食生活の乱れ、心の崩壊など多方面で問題を抱える現代っ子にとって、食の問題が欠かせないということが明らかとなったからです。食べることの楽しさや大切さを教え、1人でも多くの子どもが望ましい食生活を送れるようにしていきましょう。


食育のポイント

みなさんは「こしょく」という言葉にどんな字を当てはめますか? 食育が注目される中、特に重要視されているのは「孤食」と「個食」です。「孤食」とは1人もしくは家族が別々の時間帯に食事をすること、また「個食」とは家族みんなで食卓を囲んでも食べるものがバラバラなことを意味します。これらは両親の共働き、子どもの塾といったライフスタイルの変化が原因とされ、現代の家庭ではごく当たり前な光景ともいえるでしょう。そこで今回はさまざまな「こしょく」を解消するべく、食育のポイントを絞ってみました。

食への興味を育てよう

子供と一緒に野菜などを育て、それを使って調理してみましょう。種まき〜収穫、調理といった全工程を一緒に行うことで、子供はその食材にとても関心を示します。食に対する興味を育てるだけでなく、好き嫌いの克服だって出来ちゃうかも・・・。また、子供と「一緒」に行うことで、親子の会話が増えるとともに絆も深まるでしょう。

食への感謝を育てよう

ご飯を食べるときの挨拶、みなさん忘れていませんか? 全ての食べ物は生きていて、誰かしら携わった人間がいます。それらに対して「ありがとう」という感謝を述べる意味でも、「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶は欠かせません。出された食事は残さず食べ、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

家族団らんで食べよう

政府が発表した「食育白書」によると、毎日夕食をともにしている家庭は4世帯に1世帯だとか。同じ食事を同じ食卓で囲む・・・こんな簡単なことがなされていない現実。1日3食のうち、どれか1食だけでも家族団らんで過ごしてみませんか? 家族の笑顔、会話、そのどれもが美味しい食卓へと導いてくれるはず。1人で食べる食事より、家族みんなで食べる食事のほうが断然おいしいですよ♪

 

栄養素から学ぶ食育

毎日の食事を4つの食品群に色分けする、これだけで理想的な献立を組むことが出来ます。4つの食品群の働きとともに、健康を維持するための食べ方なども教えていきましょう。また、食卓に3つの食品群をのせて、「何が足りないか?」といったクイズにしても楽しめます。食事と同様、食育も楽しみながら行いましょう。

主食(黄)

穀物主材料の料理を「主食(黄)」とします。炭水化物や脂肪が含まれ、熱や力のもととなる栄養素です。「主食」ということもあり、食事には欠かせない一品となるでしょう。

主菜(赤)

肉、魚、卵、乳製品、豆などが主材料となる料理を「主菜(赤)」とします。体つくりの基礎となるタンパク質やミネラルが含まれ、人間には欠かせない栄養素です。

副菜(緑)

野菜、きのこ、海藻、果物などが主材料となる料理を「副菜(緑)」とします。体調を整える栄養素(ビタミン)が豊富に含まれるため、上手に摂取しましょう。

コラム:食育と朝ごはん

食育推進基本計画の中で、「みんなで毎日朝ごはん」というキャッチフレーズが使われています。なぜ、今「朝ごはん」なのでしょう? 実は、朝食を食べることでスッキリとした目覚めとともに快適なお通じが得られ、また学校や会社などでの集中力もアップ。やる気に満ちた1日を送ることが出来るのです。今までは「朝食抜き」だった人も、これを機に朝食を食べるように心がけましょう。


Copyright 2009 離乳食ガイドブック All Rights Reserved.